北京オリンピックを観戦しに行ってきました。北京オリンピックといえば、開催前の聖火リレーが世界各地で妨害行為にあうということから幕をあけたという印象があります。そのようなことから、これまでの私のオリンピックの経験の中でも、一番厳重な警備状況だったといえます。北京市内や各会場警備から、ピリピリした中国政府の意識が見て取れました。 北京オリンピックでは、通称「鳥の巣」といわれるメインスタジアムや「水立方」とよばれる水泳競技場が集まるオリンピックパークは大変広大な敷地でびっくり。そこへ観戦に集まる中国人や世界中の人々。その場に身を置くと、熱気と歓喜で平常心ではいられませんでした。大会会場としては、夜の「水立方」が大変きれいでした。暗い夜空にブルーの泡のような建物がなんとも言い難い美しさで見とれてしまいました。 さて、北京は中国の圧勝で幕を閉じました。中国の金メダル獲得数は51個で、銀、銅合わせた総数は中国100個、日本は金9個で総数25個という結果です。ここで言えるのは「国がスポーツに力を入れれば、結果は出る。」ということです。前回のアテネオリンピックでは、日本は金メダル16個だっただけに「日本は、国としてスポーツに力を入れていない。」と言われても仕方ないと思います。 私は、日本が北京オリンピックで金メダルを2ケタ獲得することは無理と確信していました。それは、一言で言うと日本のスポーツ環境は惨憺たる状況だからです。まず、選手は安定的に練習に打ち込める環境がありません。なぜなら、企業スポーツがなくなり、高校や大学から先の受け入れ態勢がまったくありません。また、自治体の財政難により地域スポーツは崩壊の危機にあります。日本の優秀な指導者は海外に買い取られる時代にもなりました。とにかく理由を挙げればきりがありません。しかし、これを放置しているわけにも行きません。私はここに手厚い予算を十分つけなくてはならないと思います。 スポーツはみんなを元気に、そして国を元気にします。オリンピックを見れば明らかです。手厚い予算をつけても十分な理解を得られるはずです。そして、企業や景気に左右されないスポーツ環境を作り出すことです。地域が一体となって選手を育成するという観点が今後は重要です。また、スポーツを手段とした経済活動もより盛んにすべきです。プロ野球やJリーグなど、見るスポーツにおいても、もっと活性化できます。楽しむ、参加するという観点からスポーツと観光(ツーリズム)などもさらに発展できると思います。このようなさまざまなアプローチによりスポーツで資金が集まる仕組みも検討すべきでしょう。 私は「スポーツは国民の健康管理である。」と思っています。体の健康、心の健康。スポーツを通じて、老若男女心身ともに健やかに。今後成熟していく日本社会のために、国がもっと前面に立ったスポーツ振興をおこなうべきであり、しっかり取り組んで参りたいと思います。